イトウアキラの楽観思考

徒然なるままに並べたことばの羅列。

第20話:長さと濃度

先月ぐらいだったと思いますがテレビでこんな話が放送されていました。

 

主人公は大学生の女の子。
彼女は非常に稀な遺伝子疾患を患っていました。長くても40歳ぐらいまでしか生きられない。
前向きな恋愛が出来ず入退院を繰り返していたころ、共通の病気を持つ男性とSNSを通じて知り合います。そして二人は恋に落ちました。
二人とも退院したタイミングで会うことを約束するのですが、ある問題が発生し会うことを周りから反対されてしまいます。
その問題とは、男性側の体を侵食し始めた細菌の感染でした。
健全な肉体の場合、何の問題もなく抗体が殺してしまう細菌も、その病気を持つ二人のような体では抗体が働かず細菌が死にません。徐々に臓器を破壊し、約5年で死に至ります。キスはもってのほか、手をつないだだけでも移ってしまうというものでした。
女性側はまだその細菌に感染していなかったため、周りから会うことをとめられたわけです。

初めて心から好きになれた男性があと5年しか生きられないこと、何より会うことすら出来ないという事実に落胆します。
そしてそこで彼女がとった行動は彼に会いに行くというものでした。
のちに二人は結婚し、出会って約5年を迎えるころ、ほぼ同時に天国へ向かいました。

 

自分に置き換えて考えようとしてみましたが、あまりに複雑なシチュエーションで想像が働きませんでした。
ただ、彼女と同じ決断をしていたような気がするのです。

大切な人のいない人生よりも
短かったとしても大好きな人と一緒にいる人生を選びたい。

 

遠い未来のためにイマを犠牲にしている人がいるかもしれませんね。
日々に薄さを感じることがあるかもしれません。

 

長さよりも濃度。そして何よりも重要な時間は“イマ”

明日死ぬ可能性がゼロでないのなら、今を生きる。これがマイテーマです。

 

mini diary+
バルコニーにテントを張って一週間ほど暮らそうかなと考えています。あえてこの季節に。

 

◆略歴◆
氏名 伊籐明機良(いとうあきら)
1985年、福岡県生まれ。トレーダー、クリエーター、アプリケーションディベロッパー。大学のゼミで金融商品の研究を行い、投資と出会う。SE時代、主業の傍ら独自の投資プログラムをコーディング。現在はシステムトレードをはじめ、外貨、株式等の投機的投資を行う。