[2020.02.14]作詞と日記
2020年、2月14日。
曇りからの雨、そしてまた曇り。久々にブログでも書くか。
最近、Twitterの調子がどうも悪い。
文字数の制限もあるし、ブログなら伝えたいだけ文章が書けるので。
月2ぐらいのペースで更新できたらいいな。
年が明けてからもう一ヶ月半が過ぎようとしている。
おっさんになると時間の経過が早い。35になった。
今年こそはかっこよく生きたい、と何かを課し、何かを賭そうとする自分がいる。
まあ、自己管理能力の著しく欠如した人間なので結局腰が重くなる。
『人生長いし、たまには夏休みみたいな期間もあってもいいのでは』と生きた挙句、なかなか新学期のやってこない人生になってしまった。
そろそろ動き出そう。
人に会うとなんとなくモチベーションが上がる。
その名のとおり“なんとなくレベルな”ものなのですぐにどこかへ去っていくけど。
出会い、縁があって人生があると思う。
そんな出会いの中からクリエーションが生まれ、
創造の種はそれなりの木になっていく。
ひょんなところから突拍子もない依頼があったりして。
経緯は端折るが、
人様の創る歌に作詞をして、僕が歌うことになった。
こんなこと中学生以来。
ずっと自分の作った曲に自分、もしくは誰がが歌ってきたので、
人様の創ったメロラインを歌うという行為が新鮮過ぎる。楽しみだ。
というわけで、突然ですが、
今日はここから僕の書いた歌詞の解説をやろうと思います。
WEEKENDで制作したものはすべてやろうと思っております。
今回は『エンブリオ』という曲。
まずはお聴きください。
そして歌詞↓
『エンブリオ』
動き出した鼓動(おと) 形は無く儚いさま
数ある種の中 ひとつだけと出会う
行く先もなく流れる日々 計らずの恋癒されていた
掻き揚げた前髪にステン製のピン挿して生態学の本読んでる
バラバラになりかけて分裂を繰り返す子宮に浮く胚のよう
急ぎ進む世(とき) 夢の続き書き貯めてる
眠れる胚のように『一人でいい、』と云う
戯けて真似る私のこと 掠れた声も未だ愛しくて
梅雨明けの空模様 偽り案ずる雨
未完成で満たされてる
バラバラになりかけて繰り返す恋心 母体で泣く胚のよう
目覚め 気持ち安らぎ 淡い記憶の調べ
背中が少し動き
-漸々(そろそろ)、分裂始める。-
、、、という感じです。
作曲するとき、
『音楽を作る』というよりは『映像を作る』、『物語を作る』という感覚を大切にしています。
その架空の世界に出てくる人、場面、意味。
そして、そんな場所で鳴っているであろう音。
この作品は『医大に通うとある女学生の初恋』というのがコンセプトで
脆弱な感情の刹那を子宮に宿った胚(embryo)に見立てて言葉を紡いでいきました。
エンブリオ/帚木蓬生
鼻/芥川龍之介
海と毒薬/遠藤周作
あたりを参考資料としてチョイスしました。
最終的には響きですよね。
メロラインにハマり、歌いやすくて、響きのかっこいい言葉。
では、今日はこのあたりで。
また。
◆略歴◆
なまえ いとうあきら
1985年、福岡県生まれ。システムエンジニア時代に投資を自動で行うAIを開発。現在はシステムトレードを中心に、外貨、現物株式、オプション、先物等の投機的投資を行う。趣味はプログラミング、作曲、カメラ、ランニング。