第四話:結局、人。お金の行き先は最強コンテンツ=人に。
20代の後半ぐらいからだんだんと物欲がなくなっていきました。
かつては誰よりも物欲があったように思いますが。
ある日、ふと思い立って
『よし、今月はほしいと思ったものを全部買おう』と思ってやってみた。
買った瞬間はすごく楽しいんだけどすぐ飽きてしまう。
少し悲しかったけど、『モノだけでは豊かになれないんだな』ってわかったことが大きかったです。
その後、禅と出会って欲には限界がないこと、その先に平穏がないことを知りました。
無生産な浪費はもったいないなと思うし、一人だけの世界でモノを消費しているのはつまらないとも感じるようになりました。
近年は出来るだけ人に使っています。
主に大切な人や家族です。
一人で豪華な料理で食べること と 家族や大切な人と普通の料理を食べること を比較してみました。
僕にとっては後者のほうが楽しい。もっといえば後者のほうが贅沢。
(一人でする贅沢を否定する意見ではありません)
僕の中での最強コンテンツは人。
社会、文明、技術、、、すべて人が作ったものだから。出来るだけ人に還元したい。
先日、母にある調理器具をプレゼントしました。
母さんはずっと主婦なので料理することが好きです。
楽しく作ってくれるので本人も満足そうだし、何よりそれを食べられる僕が幸せなんですよね。消費した人もその消費の恩恵を受けた人も幸せになれる、こんな構図が理想です。
足りないものを補うような単なる援助ではなく、
プラスアルファとして新しいものを生み出すような使い方が投資だと思っています。
mini diary+
フレンチトーストを作りました。自分で言うのもあれですが、美味しいです。
◆略歴◆
氏名 伊籐明機良(いとうあきら)
1985年、福岡県生まれ。トレーダー。大学のゼミで金融商品の研究を行い、投資と出会う。SE時代、主業の傍ら独自の投資プログラムをコーディング。現在はシステムトレードをはじめ、外貨、株式等の投機的投資を行う。